【フランス旅行】世界遺産の街ル・アーヴル/Le Havre 観光のおすすめ
- 8月22日
- 読了時間: 6分
更新日:9月9日
2025年7月のフランス🇫🇷滞在中に、1泊2日でノルマンディーは、ル・アーヴルに観光に行ってきたのでこの街の魅力を紹介します。

フランスのノルマンディー(Normandie)という地域は、第二次世界大戦で大打撃を受けた場所で、日本では広島や長崎のように多くの人が犠牲になり、その犠牲者に追悼と慰霊をし、そして再び起こしてはいけない行いを記憶し続け、後世に繋ぐために、毎年追悼慰霊が行われているように、ノルマンディーでも、国際的な式典として毎年開催されている。
ル・アーヴル(Le Havre→フランス語ではHは発音されない子音字です☝️)は、街の1部がユネスコの世界遺産(Le Patrimone mondiale de l'UNESCO)に登録されて今年(2025年)で20年になるのだけど、20世紀の都市計画における最高傑作と言われるほど名高い街なのだ。

先述のノルマンディー上陸作戦でル・アーヴルの中心市街は廃墟となり、連合国軍によって解放されたときには、ル・アーヴルはヨーロッパの都市のなかで最大級の惨状を呈した都市のひとつだった。街が破壊され、多くの市民が住居を失ったこの街を再建すべく、都市計画の指揮を取ったのは、20世紀フランスを代表する建築家オーギュスト・ペレ(Auguste Perret)。
今でこそ当たり前である鉄筋コンクリートだけど、戦後直後の限られた資源利用と、当時の革新的な建築技法の可能性を追求したことから、ペレはコンクリート建築の父という愛称でも知られている。
一方、ペレの建築には秩序と調和が重視され、古典的な様式美の理想が追求されていてとても美しい。こういった伝統と革新が合わさった唯一無二の特徴が評価されているわけだ。
具体的にどういった秩序が建築や街づくりにもたらされていて、どこが古典的な様式美なのかというところは、実際に現地に行ってぜひ体感してほしい。計算し尽くされている。
素晴らしい建築家というのは、表面上の美しさだけを見ているのではなく、建物、そして街づくり全体を計算しているし、そこで生きる人々の生活も考慮に入れている。そんなペレの哲学を体感できる、ペレ建築の集合住宅内部を見学できるモデルルームツアーはぜひ参加してほしいハイライトのツアー。これは現在フランス語のみのツアーだけど、フランス語がわからなくても、建物の内部に入れる貴重な体験と、ペレの哲学を感じることができるチャンスなので、おすすめです。もちろんフランス語が分かれば、感銘すること間違いなし!
ペレは内装のデザインにも関わっており、ペレの哲学、そしてそのセンスに圧倒された、、、
ル・アーヴルの街にはペレの代表作の1つである、サン・ジョセフ教会(église Saint-Joseph)がある。
この教会もフランス国内にある多くのそれとは異なり、戦後建設されたものということもあり新しく、モダンなデザイン。八角形の土台を持つ尖塔が空に伸びていて、空からも、そして地上からも天を繋ぐように、ステンドグラスの光が未来に繋ぐ道を作っているかのように感じた。
内部のステンドグラスは色鮮やかで東西南北でさまざまな配色で配置されていて、教会内部が神秘的な雰囲気に満たされている。
一方外から見た尖塔は街のどこからでも眺めることができ、第二次世界大戦の犠牲者を追悼するための石碑としての役割も担っており、戦争での多くの犠牲者の記憶を大切にするモニュメントになっている。
人間は忘れるようにできている。だから生きてもいけるんだとも思う。
でも、忘れずに記憶に留めておきたいこと、おかなければいけないことも同時にある。
記憶を風化させないためには、こういった定期的に触れるというテクニックを使って記憶を繋いでいくことができる。
フランス語学習も同じで、定期的に触れる、これなしではただ忘れていくだけ。
失われたもののままにしてしまわない未来ある学習と習得を目指しましょう!
ル・アーヴルの街は、ペレによる再建都市ということ以外にも印象派のゆかりの街としても有名だ。印象派というムーブメントを後に生み出すことになるきっかけを作ったクロード・モネ(Claude Monet)が1872年に描いた作品『印象・日の出』(Impression, soleil levant )はまさにこの地で描かれたものだ。印象派の名前の由来となる美術史上重要な意味を持つ作品の描かれた地に行かないわけにはいかない(でしょう)。

日の出(Soleil levant)の時間の前からこの絵が描かれたであろう場所にいき、モネが表現したその空気感を体感しに行った。刻々と変わっていくその一瞬一瞬変化していく様子を描いたものだからこそ”完成された絵”という理想美を描くこれまでの美術とは異なり(その当時は)当然批判を浴びることになる。
当時のアカデミー絵画のルールを無視し、自由に絵の具を載せて絵を描いた。拍手!
モネ意外にも、モネに「外にでなさい」と推奨したモネの師とされるウジェーヌ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin)、「色彩の魔術師」と呼ばれるフォービズムの巨匠ラウル・デュフィ(Raoul Dufy)など、ル・アーヴルや近郊の街を好んだ芸術家は多い。

Raoul Dufyの大作La Fee Electricité パリ師近代美術館
そんな彼らの作品をル・アーヴルにあるアンドレ・マルロー近代美術館(Musée d'art moderne André Malraux)で見ることができる。特にウジェーヌ・ブーダン(Eugène-Louis Boudin)の作品が多く展示されていて、フランス国内でも豊富な印象派絵画のコレクションが収められている。
海に面したこの美術館のカフェもとっても気持ちよかった。
ル・アーヴルは、その再建された街並みが有名で、フランスの他の街とは一風異なります。
パリからも電車で2時間ほどで訪れることができる街です。
フランス🇫🇷は日本🇯🇵の2倍の面積があり、行ってみたい街や村は数え切れません。
人生100年時代。行ってみたいところには積極的に足を運ぶ!継続することをやめない。行ってみたい!やってみたい!と思ったことを風化させてしまわない。
フランス旅行で、フランス語を話してコミュニケーションをはかれると、やっぱり楽しい、嬉しい、面白い!そしていろんなことがわかる。世界が広がります✊
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